この本は、電通コピーライターの阿部広太郎さんが書いている「言葉と向き合う」ということに阿部さんの経験からくる持論が内容盛り沢山になっています。
「言葉と向き合う」と言っても、コピーライターのように「言葉」を実際の仕事にしている人だけに向けているわけではありません。
タイトルにもあるように「コピーライターじゃなくても知っておきたい」ビジネスや生活にも直結する「ことば」について考えたくなる内容です。
私は広告代理店に勤めていることもあり、勉強のためにタイトルを見て面白そうだと思って手に取りましたが、誰もが1度は「もっと上手く伝えたい」と思った経験あると思います。
少しでもそう思ったことがある人にはぜひちらっとでも読んでいただきたい!共有したい!
その中でも刺さった内容を紹介していきます!!
I LOVE YOU をあなたならどう訳しますか?
「I LOVE YOU」今のあなたなら何と訳しますか?
コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術 P.004より引用
つかみでこの話から始まる。
著者の阿部広太郎さんが開催しているコピーの書き方講座の議題として取り扱うものが、
「I LOVE YOU」を今のあなたならどう訳しますか?というお題だ。
夏目漱石は「月が綺麗ですね」と訳したとか。
恥ずかしながら、こんな考え方できていなかったなと思いましたし、偉人になる人は思考が面白いなと思いました。
そんなことを感じながら、今の自分ならどう訳すだろうと考えながら本を読み進めました。
刺さった一文
あなたが感動していなければ、それを受け取る人も感動しない
コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術 P.136 最初のフォロワーになろうより引用
物事を伝える上で、感動=熱量はものすごく大事なことだと気付かされた一文でした。
他にも【SNSで発信しよう】【企画書はラブレターだ】などビジネスマンの核心に迫ってくる内容が盛り沢山だったが、自分の中に1番足りていなかった部分だったのか、この言葉が1番刺さった。
仕事をしている人で、思ったよりも上手くいっていない人に刺さる言葉なのか?
ちょうど病気をして、身体的にも精神的にもボヤーっとしていたタイミングだったからか刺さったのか?
それとも正解を探しながら自分がうまくやろうとしすぎていたからなのか?
かなり考えさせられた内容でした。
この本の肝の部分に触れたような感覚で、この内容が載っていたのが本誌のちょうど半分くらいのところだったので、そこからギアが一段階上がった状態で一気に読みました。
感想まとめ/決意表明
私も、広告代理店で働いており個人店や企業様の広告を考えるうえで、コピーを考えたり、デザインやコピーが伝わるように「言葉」について考えているつもりだったが、甘い部分が多いことに気付きました。
この本を読んでもっと深く考えるようになりました。
最後に・・・
今の自分なら 「I LOVE YOU」はどう訳すか?
「大丈夫?」です。
周りの人に愛情を持って接していくと、体調・仕事の進捗を確認して共有することでお互いの安心感や愛情が伝わると思っています。気遣いという愛の形。
自分に対しても「大丈夫?」という言葉をかけてもらうと、やはり安心感もあり、お互いの気持ちの共有ができる。
今は「大丈夫?」という言葉がアンサーになったが、今後時間が経てば、「I LOVE YOU」が変わっていくと思うので、分岐点や迷った時は読み返して意識の確認と自分の心がどう変わっているかが楽しみです。
阿部広太郎さん、ありがとうございました。
ではまた!!
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